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人口減少は悪いこと? 〜「さあどうする!これからの盛岡」(第6回)〜  

               都市デザイン総合研究センター 理事 中澤昭典

少子化・人口減少危機論が百家騒乱の様相である。
50年後には日本から東京以外の集落が消えて無くなりそうな論調が飛び交っている。
ところで人口が減って本当に何が問題で、誰がどの程度困ることになるのか、どうもはっきりした話が見えてこない。
日本の人口が1億2千万余から8千5百万人へと2/3に減少する。GDPは世界第2位から転落する。だからどうだというのだろうか?、今より何が悪くなるのだろうか?
経済産業省の論は少し具体的に、「少子高齢化に伴い総人口に占める生産年齢人口の比率が低下するため、生産年齢人口に対する労働力率が上昇しなければ、全人口に占める労働力率が低下してしまう」と。しかし、これにも反論がある。「機械化などの技術開発により、生産人口比率の減少を生産効率の向上が上回るようになるので、生産能力の問題に関しては、人口減少はそれほど問題とはならない」と。更には、「人口増加率と生産効率は反比例の関係にある」というのが、経済学者の間では有力な説である。
大企業経営者は人口減少による国内需要の減少に危機感を抱いている。企業規模の拡大が望めなくなるからだ。
しかし、一般市民の立場に立てば少し違う見方もできる。企業規模が縮小ざれ雇用が減少するが、労働人口も減少するのだから求人倍率は変わらない。
GDPが減るが、人口も減るのだから国民一人当たりのGDPは変わらない。むしろイギリスの銀行などは、日本の一人当たりGDPは人口減少とともに上昇し2050年には世界のトップになると予想しているほどだ。
そもそも日本のGDPが世界第2位や3位であることに何の意味があるのだろうか。いま日本の一人当たりGDPは世界で24位だということをみんな知っているのだろうか。
ちなみに、日本より上位の国で人口1億人以上の国はアメリカのみである。人口が多い、GDPが大きいということと国民が豊かだということは比例していないのだ。
人口減少と高齢化は先進国共通の現象であるのだから、短期的にどうこう出来る問題ではない。だとすれば流れに逆らって無駄なエネルギーを費やすよりも、現状を是認しそれを受け入れたうえで、その中での幸せを探すほうが現実的であろう。
まちづくりは人口減少に向けて考えてゆけばよい。地価が下がりゆったりと暮らせるもの悪くない。北欧諸国のように。
morioka.jpg スキャン_20150629 (2)
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